私が島暮らし(移住)に失敗した理由

たった一年弱で島暮らし(移住)に失敗。その理由と改善策についての備忘録。

幻想で決めてはいけない仕事の話

私の島での職探しのキーワードは「島らしい仕事」。島の特産物や民芸品を売ったり、作ったりする仕事に憧れていました。ハローワークでもキーワードを連呼し、給料が安くても島らしい仕事がしたいと言っていた気がします。

 

今考えるとかなり恥ずかしい。ハローワークの担当者も『このおばさん大丈夫か?』と思ったでしょうね…。さすがにハローワークでは言いませんでしたが、新たな商品開発とかできならいいな〜とか思ってたんですよ…。未経験なのに…。本当に頭の中がお花畑でした。

 

実際に島の特産物を加工して売る会社に就職しましたが、『わ〜島らしい!』と思ったのは最初の数日、あとは『使用している食材は島のものでも、仕事自体は(たぶん)都会と変わらないな』と思いました。それに、当然ですが商品開発の仕事もなかったです。

 

島らしい仕事を重視して職探しをしたため、給料低め(手取り13万円台)、有給少なめ、昇給・退職金なし…の会社でした。求人票に書かれていた事なので、会社が悪いわけではなく、完全に自分の責任なんですが、初めて給料明細を貰った時はショックだったし、13万円台で暮らすことは私には無理でした。

 

また、一部の方との関係は良好で楽しく仕事ができましたが、会社(社長)の方針(考え方)とは全く合いませんでした。結局、手術を理由に退職しましたが、もっと考えて就職していたらこんなことにはならなかったし、会社にも迷惑を掛けなかったのに…と反省しています。

 

そんなこんなで、私が仕事探しに失敗した理由、それは現実が見えていなかったことだと思います。本当にあの頃は幻想の中で職探しをしましたからね…。アラフィフですよ…。恥ずかしい限りですよ…。

 

島らしい仕事をしたいというのが悪いことではないとは思いますが、問題はその先ですよね。低賃金でもその仕事内容が好きなら、生活費を抑えて給料内で生活できれば問題ない。

 

起業する志がある方なら、低賃金でも働きながら仕事のノウハウや島の人との接し方、働き方を学ぶことができ勉強になる。実際に前の職場でも数人の方が島で起業したと聞きました。

 

要は島でどう暮らして(生きて)いきたいかですよね…。私は無計画過ぎて、そんな根本的なことも考えず就職してしまいましたからね…。今思えば、私が島に来た理由は体調が悪かった両親の手伝いをするためだったので、仕事内容ではなく、もっと他のことを重視するべきだったな…と思います。

 

はー、終わってしまったことなので仕方がないけど、もう少し考えて就職していたら、こんなに早く関西に戻ることもなかったかもしれませんね…。あー、本当に私はバカだ…。